読書を始めたら勉強が得意になった話。

読書を始めたら勉強が得意になった話。

こんにちは、山本です。
僕は趣味で読書も結構しています。

ビジネス書のような実用書もそうですが、
普通の小説みたいなのもです。

数年前から趣味になり、
今では平均して月に5,6冊は読んでますね。

そして今日は、
「読書を始めたら勉強が得意になった」
というテーマで話したいと思います。

読書により言語化の癖がつく

よく考えると小学生の頃は
意外と本を読んでいた気がします。

本に集中しすぎて
移動教室でみんなが移動しているのに気づかず、
一人だけ理科室に遅れて向かったこともありました。

でもいつのまにか読まなくなってましたね。

そんな中、仲のいい友達が本好きということと、
趣味のクイズでタイトルだけ覚えている
有名な作品を読んでみたいということで
読書をしてみようかなということになりました。

最初は友達の好きな辻村深月の凍りのクジラを読み、
一気に読書にはまりましたね。
最初の1ヶ月は10冊くらい一気に読んだと思います。

元々タイトルだけ知ってる作品を読みたい
というのが希望だったこともあり、
脈絡なくいろんな作品を読みました。

宮部みゆき、梨木香歩、夏目漱石、
東野圭吾、村上龍、大江健三郎、
恩田陸、西加奈子、三浦しをん、
あとは地味に気になっていた又吉の
「火花」「劇場」も両方読みました。
(他にもまだあるけどパッと思いついたのだけ)

特にこだわりがあるわけでもないので、
見城さんの「読書という荒野」で紹介された本を
片っ端から読んだような感じがあります。

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まあとにかく、本をいろいろ読みました。

僕は集中して本を読む時には、
文章を頭の中で読み上げる癖があります。

だからちょっと本にはまっているときは、
普段の思考でも頭の中で喋るようになりました。

普段は明確に言語化しているというより
なんとなく思っている、という状態ですが、
本を読んでからは文章で考えるイメージです。

「今日の夕飯は何にしよう」
「今日やるべきことはなんだっけ」
などと明確に頭の中で言語化している感じです。

逆にいえば、それまでは、
割と細かいところをふわっと考えるというか、
なんとなくで流してしまう部分もありましたが、
本を読み始めてからかなり思考が研ぎ澄まされる感じになりました。

この癖がつくことによって、
なんと勉強がかなり捗るようになったんですよね。

なんか少し飛躍したように思うかもしれませんが。笑

教科書などを読んでいても
なんとなく文字を流して読んでしまったり
単語だけを追ってしまったりすることありますよね。

でも脳内で言語化する癖がつくことで
きちんと文脈を読み飛ばさない癖ができました。

そして勉強で疑問が生まれても、
その疑問を明確に言語化して
疑問への回答も明確に言語化をする
ということができたわけです。

これによって基礎が曖昧にされることがなくなり、
前は難しくて読めなかった教科書も
かなり理解できるようになりました。

「言語化」は勉強で重要なスキル

普段受験生から質問をもらう時に、
「解答例の意味がわかりませんでした。」
「解答例の考え方がわかりません。」
「〇〇だということがわかりませんでした。」
というような質問が来ることがあります。

しかしこういう質問文を送る生徒はおそらく、
自分が何がわからないのかもわかっていません。

同じ問題に対しての質問でも、
「そもそも凝固点降下という現象を知りません。」

「凝固点降下度の求め方を知りません。」

「求め方はわかるけど、なぜこのタイミングで公式を使うのかわかりません。」

「公式を使うのはわかったけど、質量モル濃度の定義を知りません。」

「公式も質量モル濃度もわかるけど、問題文の条件から質量モル濃度を求める方法がわかりません。」

「質量モル濃度の、分子の溶質のモルまでは求まったけど、分母の溶媒のkgを求める方法がわかりません。」

「問題文で与えられている情報は溶液の情報で、どうすれば溶媒の情報に変換できるのかがわかりません。」

などなど、
理解度によって質問は変わるはずです。

しかし、普段から言語化の癖がないと、
「今目の前の問題が解けなかった」
という現象しかわからないわけですね。

そうすると以上の質問をまとめて
「意味がわかりません」
となるわけです。

しかしそういう生徒に、
「凝固点降下という現象はわかる?」
と聞くとわかると言い、
「じゃあその公式は覚えてる?」
と聞くと覚えていると言い、
「質量モル濃度の求め方はわかる?」
と聞くとそこがわからないと言いました。

となれば本当の問題は「濃度計算がわからない」
ということで、凝固点降下自体に問題はなかったとなります。

言語化する前は「凝固点降下の問題がわからない」
ということでしたが、言語化してみると
「濃度計算がわからない」となったわけです。

つまりもし言語化をしなければ、
毎回毎回復習のたびに凝固点降下の問題で間違え、
その度に凝固点降下の復習をするけど、
本当にできないのは濃度計算だから
何度復習しても解けるようにならない、
という現象が起こることが予想されます。

だからこそ自分の疑問を言語化する
というのがとても大事なスキルなわけです。

もちろんその疑問を解決するためにも
疑問への回答を言語化する必要があるので
やはり言語化はとても大事です。

言語化に慣れるためには

今回は読書で言語化に慣れた
という流れでしたが、
読書しないとダメと言いたいわけではありません。

普通に楽しいからするといいとは思いますが。笑

普段から疑問を文章にしてみるとか、
その問題から得られた学びを言語化するとか
そういう方法もあると思います。

特に僕がオススメしたいのは、
Showroomの前田社長の著書「メモの魔力」で
紹介されているような方法。

起こった事実から情報を抽象化し、
その学びの活用例を考える
というような方法です。

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詳しい説明は面倒なので本を読んでください。笑

今思うと、僕は受験生時代、
この本の内容に近いことをしていました。

数学の問題を解くごとに、
・どの知識があればその問題が解けたのか
・その知識を抽象化するとどうなるか
というのを考えて、ルーズリーフにまとめてました。

なんとなくふわっと理解するのではなく、
明確に言語化してストックする。

これが受験勉強でとても重要なことかなと思います。

まあとにかく自分なりの方法を考えてみてください。

最後に

今回は読書で勉強が得意になった話でした。

より正確には言語化って大事だねって話です。
受験生向けに伝えたいのはここですね。

またそういうのを抜きにしても
読書は自分の知らない世界を経験でき
とても楽しいのでぜひやってみてください。

すでに読書が好きだよって人は
おすすめの書籍を教えてくれると嬉しいです。

では今日はここまで。

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