要領がいい人の話。

要領がいい人の話。

こんにちは、山本です。
今日は短めに「要領がいい人」について
最近なんとなーく思っていることを。

要領の良い悪いってありますよね。
同じような勉強をしていているはずなのに
なんであなたの方がいい点数なの!?みたいな。

とっても真面目な子なのに
要領が悪くて成績が伸びない
みたいなのもよくあると思います。

ちなみに僕は要領はいい方でしたね。

全然勉強しなかった現役時代は
最低限の勉強でギリギリ赤点を回避するプロでした。
(まったく自慢にならない)

よく「一夜漬け」なんていいますが、
僕は「朝漬け」がデフォでしたね。
(まったく自慢にならない)

まあとにかく、
僕はのらりくらりと赤点を避けられるけど、
毎回どうしても赤点を取ってしまう
という友達もいました。

その頃から
「要領の良い悪いってなんの違いなんだろ?」
と疑問に思っていましたね。

最近受験生の指導をする中で、
もしかしたらこれが要領の良し悪しの原因?
と思うことがあったので備忘録的に書いておきます。

「受け入れ型」と「疑問型」

さて、最近受験生の指導をしていて、
勉強に取り組む姿勢に2つのパターンがあるな
と思うようになりました。

それは「受け入れ型」と「疑問型」です。

「受け入れ型」の生徒は
教科書の内容、教えた内容を
とりあえず「そうなんだ」と納得します。

「疑問型」の生徒は
教科書で始めてみる内容が出てきたりすると、
徹底的に疑問を持ち続けます。

ただ実際には完全にどちらかというより、
受け入れ度70%・疑問度30%
みたいに両方の性質を持っていると思います。

そして要領が悪いとは、
どちらかに極端に偏っている場合のことでは?
なんて思ってきました。

例えば新しいことを勉強するとしましょう。
そこに出てくる知識は当然知らないものなので、
まずは受け入れて覚えていくしかありません。

数学でいうなら定義や公式です。

もちろん公式は導出なども大切ですが、
最初はとりあえず覚えて使えることが大事でしょう。

さて、ここで疑問度100%の人がつまずきます。

ある程度勉強が得意な人の場合。
公式の導出などは理解した方がいいかもしれませんが、
公式を使って問題を解くよりもかなりハードルが高いです。

だから公式の導出や意味にエネルギーを使い、
実際にそれを活用して問題を解く段階にたどり着けません。

またたどり着けたとしても、
「公式の導出」や「具体的な問題」が混ざり、
抽象と具体の関係がめちゃくちゃになることがあります。

もっと簡単に言えば
何が大事で何が大事じゃないかがわからない状態です。

実際に問題を解く場合の多くは、
公式の導出の知識を思い出すよりも、
問題の解法を思い出した方が実用的です。

それなのに知識が多くなるあまりに
実際の問題に知識を応用できなくなります。

またあまり勉強が得意でない人の場合、
「なぜ\(x=log_{10}y\)のときに\(y=10^{x}\)になるんだ?」
のように定義に疑問を持ち始めることもありますね。

一方で「受け入れ型」の気持ちがあれば、
「ま、いっか、とりあえずそういうものなんだ」
と言って次に進むことができます。

だから、
「なぜ\(x=log_{10}y\)のときに\(y=10^{x}\)になるんだ?」
と疑問に思ってしまっても、
「\(x=log_{10}y\)なら\(y=10^{x}\)って覚えちゃお」
と思考を切り替えることができます。

あくまで極端な話ですけどね。

実際には疑問度100%でも、
ある程度難易度が低いものなら人より深い理解ができ、
しかし難しいものが出てきたときに
完全に思考がストップしてしまうという感じです。

とりあえず覚えて次にいけばいいのに、
いつまでたっても疑問を解消するまで進めない、
ある意味完璧主義に近いタイプかもしれません。

さて、話を戻します。
受け入れ度100%の人はそこには苦労しません。
とりあえず与えられた知識を「そうなんだ」と受け入れるだけです。

数学の公式をとりあえず覚え、
その基本的な例題も解くことができるでしょう。

しかしこちらのタイプは、
応用問題などが増えてきた時につまづきます。
まあこちらの方がわかりやすいですが。

要領がいい人(=受け入れ・疑問バランス型)は、
覚えていた定義や公式の当てはめで解けない場合、
そもそもその定義や公式ってどんなものだっけ?
と疑問型に切り替えます。

そしてその問題が解けるくらい理解したら、
満足してまた受け入れ型に切り替えるわけです。

一方受け入れ型の人は、
「解けないということは新たな知識があるに違いない!」
とばかりに新しい情報を求めます。

新しい解法を覚えよう、
もっと便利な公式を覚えよう、
という感じです。

確かにこれを繰り返せば成長はしますが、
どの教科も問題の数は無限にあるので、
どこまでやっても終わりが見えません。

以上のように受け入れ型では、
「たくさん勉強しているのになぜか解けない」
という状況になりやすいのではと思っています。

受け入れ・疑問バランス型

これまでの話をまとめると、
・疑問型は些細な部分に固執してしまう
・受け入れ型は応用が利かない
というような話でした。

受け入れ型はいわゆる「応用が効かない人」ですね。

疑問型は勉強が苦手な人にも多い気がしますが、
同時にある程度頭のいい完璧主義な人にも多い気がします。

完全に理解しないと先に進めないと言った感じです。

当然目指すべきはバランス型ですね。

バランス型は目標に応じて、
受け入れと疑問を切り替えます。

例えば大学受験で言えば、
まず青チャートを受け入れメインで理解する、
次にもう一周疑問を持ちつつ深く理解する、
あとは演習系の参考書や大学の過去問を
疑問メインで見ていく、などです。

またテストの一夜漬け(朝漬け)で言えば、
まずとりあえず受け入れメインで教科書を読み、
問題集の例題を受け入れメインで解き、
特に重要そうな定義や公式を受け入れてしまい、
あとはその公式の使い方を疑問メインで見ていく。

一夜漬けのテストは赤点を回避すればいいので、
出題頻度の高い問題をとにかく正解すればよく、
深く理解している必要なんてありません。

でも問題を端から暗記するのは大変だから、
一番大事そうな公式を軸にその使い方を覚える、
ということです。

このように、
目標に応じた柔軟な使い分けが必要そうですね。

意外と疑問型で行き詰まる人が多い

「柔軟に使い分けましょう」と言われても、
それができないんだよ、って話ですよね。笑

実はこんなことをわざわざ書いたのは、
疑問型で行き詰まる人が結構多いのでは?
と思ったからです。

生徒からくる質問の中に、
・(まだ全然問題が解けないのに)軌跡の問題で、
最後に逆が成り立つことを書くのはなぜですか?
・学校でアミノ酸を習ったのですが、
20種類を全部覚えないといけませんか?
などがあります。

前者は最終的に理解したいですが、
まあほとんどの場合「とにかく書いとく」
くらいでも受験ではほとんど困りません。

ましてやまだ基礎レベルが解けないなら、
とりあえずそう書くんだなと覚えておいて、
まずは解けるようにするのを優先したいです。

アミノ酸に関しても、
「これは全部覚えないとダメですか?」
と考え出すと、あらゆることを覚えないといけなくなります。

まだ化学だったらいいですが、
歴史や地理で隅々まで覚えていたら、
いつまでたっても先に進みません。

だからとりあえずは20種類あると思っておいて、
問題を解く中で必要があれば必要なものを覚えるし、
最終的に全部覚えないといけない問題に出会って初めて覚えればいいです。

もちろん疑問を持つこと自体は重要なんですが、
何でもかんでも疑問を持ち出すと
全く先に進まなくなってしまいます。

そういう人に言いたいのは、
「割り切って受け入れる勇気を持とう」
ということです。

「そこは深く疑問を持とうよ」
と指摘しても実践は難しいですが、
「そこは疑問を持たずとりあえず受け入れよう」
なら実践しやすいのではないでしょうか。

ということで、
疑問を持ちすぎてしまう要領の悪い人は
少し注意すれば要領よくなれるのでは

というのが最終的な結論です。

ばーっと書いているのでなんの話かわかんなくなってるかも。笑
まあいいや、一応日記だし。笑

最後に

結局また書きすぎた。

疑問を持たなすぎてできないのはあるあるだけど、
疑問を持ちすぎてできないのはかわいそうなので、
このような内容で書いてみました。

その気持ちわかるー
みたいなのもあったのでは?

ということで今日はここまで。

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